医学部編入したアカギ

医学部編入に関する忘備録・偏見

受験の思い出 2.愛媛大学

 1ヶ月先の引越し準備が終わりました、アカギです。張り切りすぎました。今回は愛媛大学です。惨敗となった滋賀医から1ヶ月弱が空き、編入試験の厳しさを知った僕は生命科学にブーストをかけていたような気がします。愛媛大の1次試験は理科(化学、物理、生命科学)、英語、小論文の構成となっていて、生命科学の問題は毎年難解なものが出題されるという情報があったので、実践編と要項集の問題を急ピッチで進めました。英語は医学単語や読解をぼちぼち、物理は大学範囲に手を出し始めて化学は今までの計算の復習、小論文は付け焼き刃覚悟で参考書を暗記していきました。

 

 当日の試験では生命科学の2問中1問は臨床に関連した難解なものでしたが、もう一問はシグナル伝達の基本的な問題で割と書けました。化学も普通の計算が出て順調だったのですが、物理でコケました。後から考えるほど間抜けな勘違いだったのですが、高校物理で解く問題をなぜか勉強したばかりの大学物理で解こうとし、解けるはずもなく半分白紙で提出しました。完全にイキりです。今年は本当にいろんなところでヘマをしたのですが、個人的にはこの物理のミスが1番心残りです。高校物理は完璧だという思い込みをぶっ壊してくれた経験でもあります。

 

 続いて英語は分量が多い臨床の文章が1つと、統計の知識を求められるような文章の2問でした。前者は途中までテンポよく読めたのですが、知らない単語が出てきて詰みました。推測して読む力って何なん。後者は滋賀に向けて統計をかじっていたこともあって、悪あがきはできたと思います。

 

 最後の小論文は、今年の編入試験のトレンドでもあった医師の偏在についてでした。もう片方の文章は飲酒による種々の弊害だったような気がします、違ったらごめんなさい。夢中で書きなぐってなんとか埋めましたが、加点につながったかどうかは怪しいです。

 

 結果的には1次合格をいただけたので受験者の平均よりは上の点数だったのでしょうか、しかし肝心の合否は2次試験のパワーポイントを使った面接のみによって決まるので、愛媛において得点率の議論はあまり意義がないのかもしれません。大学でろくに研究もしておらず、喋りやプレゼン能力も乏しい僕はさらっと不合格でした。勝ち目がないとわかっていながらも、不合格は辛いものですね。

 

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不合格の掲示を見終えた後はだいたいこうなります

 

 ここから僕は新潟に向けてより勉強に、つまり筆記試験対策に傾倒していきます。それには2つの理由があって、1つは筆記試験に手応えを感じ始めたからです。手応えと言っても、勉強中に演習した内容や模試に出た分野であれば、試験中も迷うことなく解けるようになってきた程度です。ですがこれが自分にとっては大きくて、というのもこれまでは編入試験合格に対して間違っても手が届かない僥倖・奇跡・まさに神がかり的なイメージを持っていたのですが、筆記試験に対する地道な積み上げによって合格が現実的になり、このまま筆記を極める覚悟ができたのです。

 

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限度いっぱいまでいく‥‥!

 

 もう1つには面接に対する自信というか、諦めというか、そのような境地に至ったからです。プレゼンの練習は辛かったけど、とにかく2次試験に対する免疫ができました。それは必ず受かる面接などというものは存在しないのだという直感に裏付けされたものです。面接はあくまで他の受験者との比較、選考基準に対しての評価、そして流れです。少し喋る内容が違えば、受験番号が前後していれば、年度が違えば‥‥質問や会話が180度変わっていたかもしれない。1次試験との比重も不明。圧倒的人格、対人能力、語彙、経験、それらが無い受験生にとってはもはや博打、筆記試験に傾倒する流れに至るのは必然の流れ‥‥!

‥‥アカギはこの短期間で面接の本質を丸裸にしたのだ

※かなりふざけてますが、自分にできることをやりきった上での面接落ちからこのように感じたと書いているだけで、基本的には合理にしたがって面接対策していました。捉え方の話です。

 

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合理の縄では面接を縛れない

 

 次回は新潟です。受験会場の周りのことなどがあまりウェブには載っていないのでそこも書けたらなと思います。ここまで記事を読んでくださっていたら、合格した大学は明らかだと思いますがそっとしてやってください。では。